ユグドラシル

2004年8月27日 音楽
BUMP OF CHICKEN 藤原基央 CD トイズファクトリー 2004/08/25 ¥3,059

発売日に手に入れていたのに、聴きまくっていたのに、何故今までレビューを書かなかったのか。
頭が使い物にならなかったからです。
何かを見て、聴いてこんな風になるのは「もののけ姫」見てアシタカに惚れて以来です。

正直、「オンリーロンリーグローリー」にはピンと来てなかったのです。「好きなんだけど、そういうんじゃなくて」などという友達と思っていた人に突然告白された子のようなセリフをつぶやきかけていたところです。
もちろん、全てが私の琴線に触れまくりとはいかないでしょう。
その割合が多いので、パンプが好きなだけです。
聴いていくと、違う意味が見えてくるところもあります。
今の私には眩しすぎて(この表現、詩にも使われてましたね)受け入れきれないけど、私には絶対必要なんだろうと思うものもある。
私がピンと来ない部分に意味を見出す人もいるでしょう。
そういうもんだし、そうあるべきだと思います。

今まで希望あふれる歌詞と意識が内に向いたような歌詞が混在していました。主人公には二種類の人間がいるみたいな。
それはもちろん他のミュージシャンにも言えることだけれどバンプはその振り幅が大きい気がしていました。
思っていたのです「この先どっちの方向へ行くのだろう?」と。
もしこのまま「オンリー〜」のようなものが続くんなら付き合いを考えなければなあ、とマンネリ気味の恋人を見ているような気分(経験無いけど)でした。
「マジあんたが悪いんちゃうねん。嫌いなったんちゃうんやけど、けどゴメン」ってな方言でのセリフを吐く準備をしていました。

で、聴いたわけですよ「ユグドラシル」を。
主人公は二種類じゃなく、一種類に統合されているように感じた。このアルバムが一人の人の話だっていうのではなく。
暗くて、明るくて、ネガティブで、前向きで、寂しくて、愛していて、という一人の人間に起こる相反する感情の隙間を埋めてくれる感じ。
私が自己肯定のために欲した暗く切ない歌詞。
やっぱり前に進みたいよって気持ちが欲した前向きで優しい歌詞。
ふたつの気持ちが完全に隔たっていて、うまく扱いきれなかった。
ユグドラシルはその隔たりを薄める手助けをしてくれるんじゃないかなと思います。それはこれからの私の責任の話だけど。

結局何が言いたいかというと、私にとっては「いい」ってことです。他の人にとっては、特に中高生ファンはどうなんだろうと疑問ですが。
乗車権・ギルド・embrace・fire sign・太陽あたりが好き(多っ)。
曲調はなんか同じ感じが多いかなあ?
でも誰のどんなアルバムでも初めは結構そう思うんでよくわかりません。
なんにしても聞き込み切れてないんで現時点での感想です。

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悠

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