模倣犯

2005年1月17日 映画
津田寛治見たさに見たこの映画。
話がイマイチわからない。
いや、わかるんだけど、話としては面白げなんだけど、だから何?それで?って感じ。上っ面の話はわかったけどピンとこない。
エンドロールで「えっ!?終わった?あれはどうなったん?あれも!」ってなことにもなりました。
伏線を張っているようでいて、伏線じゃなかったみたいです。
「きっと原作は面白いんだろうなー」と思わせてくれました。

話がわからなすぎて、原作(辞書の分厚さの上下巻・二段印刷)読んじゃったんですけども、はしょりすぎが原因のようです。というより、はしょりどころを間違えているのかもしれません。

なによりラストが意味不明です。原作と全く違うようですが、そんなことどうでもいい、成立してれば。とにかく意味わからん。
私は、意味のわかりにくい映画を見てわかった気になって優越感を感じる種類の人間だったりちょっとだけするんですけど(笑)、これはそういうわからなさではないと早々に解釈を放棄しました。
あと、ワイドショーのセットのしょぼさ…。
「生き残り」の少年はこの映画で必要なのか?原作ではもっと色々してたけど。
チャット風の字幕も意図わからんし。どうせなら某巨大匿名掲示板風にすればいいのにそうではないのよね。
そしてなぜタイトルが「模倣犯」なのかが原作を読んでもピンとこない。

話はよくわかりませんが、気持ち悪い空気は絶品だと思います。
逆にその気持ち悪さが嫌だという人もいるでしょうが。
「その10円くれよ。お前の10円が欲しいんだ」のあたりが気持ち悪くて好きです。
パイナップルの缶詰食べてたりとか、そういう描写は好き。
(一缶も食べれば舌が酵素で分解されてピリピリする→刺激が欲しい と受け取りましたが。そんな深い意味は無いのか?)

豆腐屋のおっちゃんはあの人しかいないし、津田寛治は最高に気持ち悪いし(褒めてる)、藤井隆も映画を先に見たので特に違和感無し。中居君は原作を忠実に描くなら違う気がするけども、映画では人物描写はあんまりなかったので、この演出でやるならこの人でいいことにしておこう。ただ、真顔の中居を見慣れないという違和感はありありでした。むずむずして気持ち悪かった。
とにかく重要な、「狂気」は感じられなかったです。

網川浩一(中居)がメディアに登場するあたりまでは普通に見てた。その頃から大阪人の血が本格的に騒いできたけど(ツッコミどころが多発ってこと)、謎もそのうち解明されると思ってたしおとなしく見てた。
終わってみたら…あいた口が塞がらないっていうかなんというか。呆然。
レンタルビデオで見たのですが、「DVDで謎が明かされる!」とかほざきよって、人の神経を逆なでする気かね。
本編で謎のままでいいものと悪いものがあるでしょ!
放っておいては悪い謎が一杯残ってると思うぞ、私は。

なんつうかとっても惜しいです。キャストも原作も悪くないのに。尺のせい?監督のせい?
原作は心理描写がメインなのに、ってか心理描写のための本みたいなもんなのに、上っ面の話だけ追ってどうするんですか。しかも話すら追いきれてないし。
悠

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